命盤の計算根拠

シビシビが出生時刻・閏月・安星・星の明るさをどう処理しているか

紫微斗数の命盤の計算根拠|シビシビの占いガイド

同じ生年月日・出生時間を入れても、ツールによって命盤が変わることがあります紫微斗数には流儀の違いが残っていて、どの処理を採るかで星の位置が一つ二つずれるためです。このページでは、シビシビの命盤がどんな規則で組み立てられているかを公開します。

なぜ「計算根拠」を公開するのか

占いは信じるものではなく、使うデータだ——というのがシビシビの立場です。データとして使うなら、その出どころが確認できる必要があります。

命盤がツール間で食い違うとき、原因はたいてい次の三か所に集まります。

  • 出生時刻をどう扱うか(時辰の区切り、経度による補正の有無)
  • 閏月をどの月とみなすか
  • 星の明るさをどの表に依るか

以下は、シビシビが実際に採っている処理です。読んだうえで「自分は別の流儀で見たい」と判断できることも、データとして使うということだと考えています。

1. 出生時刻の扱い

紫微斗数は一日を12の「時辰」に分けて扱います。23時〜1時が子の刻、1時〜3時が丑の刻、と2時間ずつ進み、入力された時刻はこの12区分のどれかに置き換わります。分単位の精度は必要ありませんが、時辰が一つずれると十二宮すべての配置が動きます。

23時台(晩子時)は、当日の子の刻として扱います。翌日に送る流儀もありますが、シビシビでは日付をまたがせていません。

経度による時刻の補正は、日本の都道府県を選んだ場合のみ行います。日本標準時は東経135度(明石)を基準にしているため、実際に生まれた土地の南中時刻とはずれがあります。選ばれた都道府県の経度差から補正時間を計算し、補正後の時刻で時辰を決めています。

海外で生まれた方は、この補正を行いません。入力された時刻をそのまま時辰に当てはめるため、生まれた土地の現地時間でご入力ください。夏時間(サマータイム)の補正にも対応していません。実施期間中に生まれた方は、標準時に戻した時刻でのご入力をおすすめします。

2. 旧暦変換と閏月

紫微斗数の安星は旧暦の月日を使うため、入力された新暦(西暦)の日付を内部で旧暦に変換しています。変換は排盤ライブラリ iztro が持つ暦データに依っており、自前の近似計算は行っていません。

閏月は、そのままその月として扱います。閏四月生まれなら四月として安星します。閏月を15日で区切り、前半を前の月・後半を次の月に振り分ける流儀もありますが、シビシビではこの振り分けを行っていません。閏月生まれの方は、この処理の違いで他のツールと配置が変わることがあります。現時点で切り替えの設定は用意していません。

年の切り替わりは旧暦の正月一日を境にします。立春を境にする流儀もありますが、シビシビは正月一日側を採っています。大限・流年の年の区切りも同じ基準です。

3. 命宮・身宮・五行局・紫微星の安置

安星の手順そのものは古典的なものです。旧暦の生月と時辰から命宮と身宮の位置を決め、命宮の干支から五行局(水の二局・木の三局・金の四局・土の五局・火の六局)を出します。五行局と旧暦の生日から紫微星の位置が決まり、そこを起点に天府星以下の十四主星が定位置に並びます。六吉星・六煞星・禄存・天馬、および雑曜は、生年干・生年支・生月・生日・生時のいずれかを起点にそれぞれの規則で置かれます。

依拠しているのは『紫微斗数全集』系統の安星法です。中州派など一部の流派は星の一部を異なる位置に置きますが、シビシビは通行版の配置を採っています。

命盤には、十四主星・六吉星・六煞星・禄存・天馬に雑曜を加えた合計66個の星が並びます。

4. 星の明るさ(廟旺落陥)

同じ星でも、入る宮によって性質の出やすさが変わります。これを「明るさ」と呼び、シビシビでは廟・旺・得・利・平・不・陥の7段階で表示しています(命盤上の表記は伝統的な字体を使っています)。太陽星が日中にあたる宮に入れば本来の性質が前面に出やすく、夜にあたる宮では控えめに出る、というイメージです。

明るさの表は星ごと・宮ごとに決まっており、こちらも通行版の対照表に依っています。落陥だから悪い、という話ではありません。その星の性質がどのくらい表に出やすいかの目安として扱うのが実用的です。

5. 四化

生まれ年の天干によって、特定の4つの星に化禄・化権・化科・化忌の印がつきます。シビシビが使っている生年四化表は次のとおりです。

生年天干化禄化権化科化忌
廉貞破軍武曲太陽
天機天梁紫微太陰
天同天機文昌廉貞
太陰天同天機巨門
貪狼太陰右弼天機
武曲貪狼天梁文曲
太陽武曲太陰天同
巨門太陽文曲文昌
天梁紫微左輔武曲
破軍巨門太陰貪狼

生年四化に加えて、宮干四化(飛星)も計算しています。各宮にも天干が振られており、その天干が同じ表にしたがって禄権科忌を飛ばします。飛んだ先が自分の宮なら「自化」、他の宮なら「射出」として扱い、化忌についてはその向かい側の宮(沖宮)も併せて出しています。

大限・流年・流月・流日にもそれぞれ天干があるため、時期ごとに別の四化が重なります。鑑定でAIに渡す命盤データには、これらの四化がどの宮に落ちているかまで含まれています。

6. 大限・流年・流月

大限は10年ごとの区切りで、五行局によって起運の年齢が決まります(水の二局なら2歳から、火の六局なら6歳から)。陽男陰女は順行、陰男陽女は逆行で、命宮から十二宮を順に巡ります。年齢は数え年で扱っています。

流年は1年単位、流月は1か月単位、流日は1日単位で、それぞれ同じ十二宮の上を巡ります。流月・流日は旧暦の月日を基準にしているため、画面に出る期間は新暦の日付に直したうえで表示しています。

7. 検証

排盤ロジックは、既知の命盤と照合しながら千件以上の盤で確認しています。生年・時辰・性別・出生地を変えながら、命宮の位置、五行局、十四主星の配置、生年四化、大限の区切りが期待どおりに出るかを見ています。

他のツールと差が出うる点は、ここまでに挙げたとおりです。閏月の扱い、晩子時を翌日に送るかどうか、経度補正を行うかどうか、年の区切りを正月一日と立春のどちらに置くか。いずれもシビシビ側の選択であり、正解が一つに決まっている論点ではありません。他ツールと配置が食い違ったときは、まずこの4点を見比べてみてください。

8. AIの役割

ここまでの計算に、AIは一切関与していません。どの星がどの宮に入るか、明るさがいくつか、四化がどこに落ちるか、大限がいつからいつまでか——すべて上記の規則で決まります。

AIが担当するのは、完成した命盤を日本語で読み解く部分だけです。化禄・化権・化科は流れが通りやすい方向、化忌は引っかかりやすい方向、といった読み方の枠組みはあらかじめ言葉のルールとして与えており、AIが吉凶を独自に判定することはありません。同じ命盤から毎回違う配置が出てくる、ということも起きません。

自分の命盤で確かめる

ここに書いた処理が実際にどう出るかは、自分の盤で見るのがいちばん早いはずです。命盤の作成は無料・登録不要で、十二宮・十四主星・四化・星の明るさ・大限まで、そのまま画面で確認できます。

くわしい読み方は紫微斗数とは|命盤の仕組みを図解、各宮に星が入ったときの意味は紫微斗数の見方事典(14主星×12宮)にまとめています。

自分の盤の出どころを知る自分まで、あと地図一枚。

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執筆:リン(シビシビ)

台湾で自分の命盤を見てもらった経験から紫微斗数を学び、シビシビの排盤ロジックを設計しています。シビシビについて詳しく